自民、裏金事件巡り一定額寄付 不記載分を考慮

 自民党の森山裕幹事長は23日の党役員会で、派閥裏金事件の道義的責任を党全体で取るため、党から一定額を寄付する方針を表明した。寄付額は、旧安倍派と旧二階派の政治資金収支報告書への不記載額と党財政を考慮した上で決める。寄付先を巡っては、公選法の寄付禁止規定に抵触する可能性もあるため慎重に検討する。

 党が2月にまとめた調査では、当時既に立件されていた議員ら3人を除き85人に不記載があり、総額は2018~22年の5年間で約5億7949万円だった。立件された3人分を合わせると約7億2千万円になる。

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