各国対策評価の指標合意が焦点 生物多様性COP16開幕

 生態系の保全策を議論する国連生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)が21日、コロンビアで開幕する。前回COP15では2030年までに世界の陸と海の少なくとも30%を保護地域に指定するなどして保全することを柱とした新たな国際目標を採択。今回はその実現に向けた各国の取り組みを具体的に評価する指標に合意できるかどうかが焦点だ。

 生物の遺伝情報の利用から生じる利益を公平に配分する仕組み作りも論点の一つ。11月1日まで。

 生物多様性は、多種多様な生き物やそれらが互いにつながった生態系の豊かさを表す考え方。気候調整のほか、水利用や食料生産など多くの恩恵を受けているが、環境破壊や気候変動によって急速に失われつつある。

 22年のCOP15では、23項目からなる30年までの国際保全目標を採択。30%保全のほか、「外来種の侵入速度」を50%減らすことや、生物多様性に有害な補助金を世界全体で少なくとも年5千億ドル減らすことを掲げた。

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