第1原発デブリ、0・7グラム 茨城の施設で詳細分析へ

 東京電力は8日、福島第1原発2号機から7日に取り出した溶融核燃料(デブリ)の重さが約0・7グラムだったと発表した。他の測定結果も含めて外部への輸送基準を満たしたとして、近く茨城県にある日本原子力研究開発機構の施設に運び、詳しく分析する。

 東電によると、8日は午前9時半に作業を開始。グローブボックスと呼ばれる密閉装置内で、手袋越しに容器からデブリを取り出して重さなどを測定し、約4時間で作業を終えた。輸送中の爆発を防ぐため水素の濃度も確認したが、検出限界値未満だった。

 デブリは1~3号機に推計880トンある。取り出しは事故後初めてで、試験的な位置付け。

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