核ごみ最終処分場建設開始 世界2例目、スウェーデン

 【ロンドン共同】スウェーデン核燃料・廃棄物管理会社(SKB)は15日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場の建設が同国南部エストハンマルのフォルスマルクで始まったと発表した。稼働は2030年代になる見込み。建設は隣国フィンランド・オルキルオト島にある最終処分場「オンカロ」に次いで世界2例目になる。

 SKBによると、使用済み核燃料は銅製容器に封じ込めた上で、地下約500メートルの19億年前の岩盤内に埋めて保管する。約1万2千トン分を収納する計画。今後2年間は処理場の地上部分に岩石貯蔵や水処理の施設を建設し、その後に岩盤掘削工事に入る。

 スウェーデンでは原子炉6基が稼働している。政府は45年までに大型原子炉10基分に相当する容量拡大を目指している。

 エストハンマルは首都ストックホルムの約120キロ北に位置する。09年に建設予定地がフォルスマルクに決定。SKBが11年に政府に承認申請し、20年10月に自治体側が受け入れを決めた。

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