前大統領、上院選に出馬せず 比、政権との対立激化回避

 【マニラ共同】フィリピンのドゥテルテ前大統領(79)は5日、南部ダバオで記者会見し、高齢を理由に来年の上院選には立候補しないと明言した。長女サラ・ドゥテルテ副大統領は6月、ドゥテルテ家から前大統領を含む3人が上院選に出馬するとの見通しを示していたが、これを否定し、マルコス政権との対立激化を回避した形。

 前大統領は全国規模の選挙戦は高齢で耐えられないが、世論の支持があればダバオ市長選への立候補は可能だと説明。マルコス大統領については「友人」と呼び、「正しいことをしていれば支持するし、過ちを犯せば指摘する」と述べた。

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