米、中国の軍事圧力けん制 台湾総統の式典発言巡り

 【ワシントン共同】ジャンピエール米大統領報道官は10日の記者会見で、台湾の頼清徳総統が双十節(建国記念日)の祝賀式典での演説で、中台を不可分の領土とする「一つの中国」原則を認めない姿勢を強調したことを巡り、中国が軍事圧力を強める可能性をけん制した。「軍事演習の口実に利用することは正当化できない」と述べた。

 ジャンピエール氏は、中国が過去の式典で激しい反応を見せてこなかったとし「今年も同様であるべきだ」と訴えた。米国の「一つの中国」政策は変わらないとも強調した。

 頼氏を台湾独立派と見なす中国が演説内容を口実に軍事圧力を強める可能性があるとみて台湾当局は警戒を強めている。

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