インドとカナダ、外交官追放 シーク教徒殺害で対立激化

 【ニューデリー共同】インド外務省は14日、同国駐在のカナダ外交官6人を国外追放すると発表した。カナダ側もインド外交官6人の追放を決定。カナダでインドでのシーク教徒独立運動に関わった男性が殺害された事件を巡る対立はさらに激化。双方が対抗措置を取り、両国の亀裂が決定的になった。

 インドはカナダの外交官に対し、19日深夜までに出国するよう要請した。AP通信によると、カナダ側が追放を決めた外交官には駐日大使の経験があるバルマ氏も含まれている。

 インド外務省は国外追放の発表に先立ち、カナダから外交官を事件の「関係者」とする外交文書を受け取ったとして、強く反発する声明を出していた。

 事件は昨年6月に発生。カナダ西部のシーク教寺院駐車場で、シーク教徒の独立運動に関わっていたカナダ国籍の男性教徒が殺害された。カナダはインド政府の関与を主張し、インド側は真っ向から否定していた。

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