イラン、アゼルバイジャンに警告 イスラエル反撃阻止狙う
【テヘラン共同】イラン政府が今月中旬、隣国アゼルバイジャン政府に対して、イスラエルの反撃を支援しないよう求めたことが23日、分かった。アゼルバイジャンはイスラエルと戦略的な関係を深めており、支援した場合には直ちに攻撃すると警告した。複数のイラン政府高官が共同通信に明らかにした。イスラエルによる大規模反撃を阻止する狙いがある。イランは紛争拡大を懸念する米国やアラブ諸国にも同様の圧力を強めている。
政府高官によると、イラン政府は北大西洋条約機構(NATO)に対しても、イスラエルの反撃を支援した場合は、イランとの緊張が拡大しかねないと伝えた。トルコを通じて警告した。
イスラエルによる反撃が大きければ、イランがその報復としてさらに強硬策を取らざるを得ないとの見方が強まっており、これを避けたい思惑があるとみられる。
アゼルバイジャンはイスラエルから無人機の供給を受けるなど軍事的なつながりがある。イランはアゼルバイジャンが反撃拠点になることを警戒している。アゼルバイジャンに対しても、トルコを通じて警告した。