上海中心部でハロウィーン規制 コスプレ禁止、政府批判を警戒

 【上海共同】米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は25日までに、中国上海市当局がハロウィーン期間中に中心部でのコスプレを禁じる通知を出したと伝えた。店舗の飾り付けも規制する方針。習近平指導部は欧米文化の浸透に神経をとがらせ、政府に批判的な活動に発展することを警戒している。

 当局の取り締まりを警戒し各店とも飾り付けを控えめにしている。26、27日の週末が人混みのピークだという。

 RFAによると、上海市当局の通知は中心部の一部地域でコスプレを禁止したほか、コウモリや骸骨など「ホラーや暴力的な要素」のあるものを示してはならず、従わなければ強制措置を取るとしている。

 上海市のハロウィーンでは昨年、習国家主席を指す隠語「くまのプーさん」や、新型コロナウイルス対策の白い防護服姿の係員に扮した人が出歩き、様子がネット上で拡散。一部参加者は警察に連行された。

 SNSでは「娯楽をなぜ規制するのか」と不満の声も。中国ではクリスマスを祝うイベントを小中学校で禁じるなど欧米文化を排除する動きが相次いでいる。

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