トランプ氏集会、差別発言相次ぐ 共和党、陣営は火消しに躍起
【ニューヨーク共同】米大統領選の共和党候補トランプ前大統領が27日にニューヨークで開いた集会で、本人の前に登壇した支持者から差別的な発言が相次いだ。共和党内からも批判が上がり、トランプ陣営は「トランプ氏の意見を反映したものではない」と火消しに追われた。
「海の真ん中に浮かぶごみの島がある。プエルトリコと呼ばれていると思う」。コメディアンのトニー・ヒンチクリフ氏は中南米系の移民をからかい、カリブ海の米自治領プエルトリコをばかにした。
民主党候補ハリス副大統領の陣営から批判を浴びると、ヒンチクリフ氏はXで「この人たちはユーモアのかけらもない」と主張し、冗談だったと反論した。だがプエルトリコ系の有権者が多いフロリダ州選出の連邦上院と下院の共和党議員らも「面白くないし、事実ではない」と反発した。
27日の集会では元人気キャスターのタッカー・カールソン氏がハリス氏を「サモア系、マレーシア系の知能指数が低い元検事」と中傷した。実際にはハリス氏はインド系の母とジャマイカ系の父の間に生まれた。