共和党政敵を「銃の標的に」 トランプ氏また暴言

 【ワシントン共同】米大統領選の共和党候補トランプ前大統領から、また暴言が飛び出した。同党で反トランプ派の代表格リズ・チェイニー元下院議員を「戦争推進派」と呼び「小銃の標的にして、どう感じるか見てみようじゃないか」と発言。民主党候補ハリス副大統領は、大統領を目指す人間として「明らかに失格だ」と非難した。

 トランプ氏は自身を支持しない者を敵視し、攻撃的な言動を連発。それをハリス氏が批判し、投票先を決めていない有権者の取り込みを図る展開が繰り返されている。

 トランプ氏は10月31日、激戦州の西部アリゾナで対談形式のイベントに参加し「タカ派はワシントンの美しい建物にいながら『1万人の兵士を敵のど真ん中に送ろう』と言う。チェイニー氏は常に戦争をしたがっていた」と強調した。

 チェイニー氏は11月1日、X(旧ツイッター)で「独裁者は反対派を死で脅す」と反発した。ハリス氏は記者団に「来年1月20日に大統領執務室に座るのが誰になるのか考えてみてほしい」と訴えた。

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