中国で渋沢栄一の子孫が講義 オンライン、企業家ら50人参加

 【北京共同】在中国日本大使館(北京)で2日、新1万円札の肖像に採用された渋沢栄一が経済と道徳の調和の重要性を説いた教え「論語と算盤」を読み解く講義が開かれ、中国人の企業家や研究者ら約50人が参加した。やしゃごに当たる渋沢健さんはオンライン講義で「日中両国民が正しい道理さえ持てば、両国関係や富の永続は可能だ」と語った。

 金杉憲治駐中国大使は「日中交流の機運を醸成する機会としたい」とあいさつ。講義で渋沢さんは、経済と道徳のように一見無関係なものをつなげる力は「人間にしかない」と強調。「その力さえあれば、どのように時代が変化しても、適応できる」と訴えた。

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