ガザ仲介、カタール離脱か 交渉妥結、一層困難の恐れ

 【エルサレム共同】イスラエルメディアは9日、カタールがパレスチナ自治区ガザの停戦交渉で仲介国からの離脱を決定したと報じた。外交筋の話としている。カタールの首都ドーハにはイスラム組織ハマスの拠点があり、ハマスに対して一定の影響力があるカタールが離脱すれば、ガザ停戦に向けた交渉妥結は一層困難になる恐れがある。

 報道によると、カタールがハマスに対し、ハマス指導部の拠点から国外退去するよう通知した。停戦交渉でハマスが仲介国の提案を拒否し続けているとして、米政府がカタールに要請した。米政府高官の話としている。

 米政府には停滞するガザ停戦交渉の進展に向け、ハマスへの圧力を強める狙いがある。ロイター通信によると、ハマス当局者は否定しており、米政府の狙いが奏功するかどうかは見通せない。

 ガザの停戦交渉は10月下旬、約2カ月ぶりに再開。4週間や2週間の休戦案など複数の案が検討されているもようだが、恒久停戦やイスラエル軍のガザ撤退を求めるハマスとイスラエルの溝が埋まらず、難航している。

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