マスク氏、大統領選通じ親密に トランプ陣営に多額献金

 トランプ次期米大統領が政府業務の効率化を担う新組織の指揮を託した実業家イーロン・マスク氏(53)は、選挙戦を通じてトランプ氏と親密な関係となった。米メディアによると、トランプ氏を支援する団体に少なくとも約1億1800万ドル(約183億円)を献金。バイデン政権を念頭に「政府の過剰支出がインフレを招く」と訴えるマスク氏を、トランプ氏は要職に起用する考えを示していた。

 生まれ故郷の南アフリカから北米に移り住み、億万長者に上り詰めた。最高経営責任者(CEO)を務める電気自動車(EV)大手テスラや宇宙企業スペースXでは先進技術を活用し、世界的企業に成長させた。

 「言論の自由の絶対主義者」を掲げ、2022年に短文投稿サイトのツイッター(現X)を買収。サイトの投票機能を使い利用者に賛否を問い、米議会襲撃事件を受けて旧経営陣が永久凍結したトランプ氏のアカウントを復活させた。

 米誌フォーブスの22年版の世界長者番付で保有資産2190億ドル(約34兆円)と、初のトップに立った。

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