中国、英豪と首脳会談 包囲網切り崩し狙う
【リオデジャネイロ、ロンドン共同】新華社電によると、中国の習近平国家主席は18日、英国のスターマー首相、オーストラリアのアルバニージー首相と20カ国・地域(G20)首脳会議の開催地ブラジル・リオデジャネイロでそれぞれ会談した。
習氏はトランプ次期米政権下で米国と同盟国の関係が不安定化する事態を見据え、米同盟国を中国に引き寄せ、対中包囲網の切り崩しを図る狙いがありそうだ。中国は英国やオーストラリアの前政権と悪化した外交関係の修復に動いている。
英メディアによると、中英の首脳が直接会談するのは2018年以来。中英関係は前英保守党政権下で対立が深まった。今年7月のスターマー労働党政権発足後、両首脳は8月に電話会談し、関係修復を図っている。
中国とオーストラリアも、新型コロナウイルスの起源調査などを巡り対立が続いたが、22年のアルバニージー政権発足後、関係が好転した。