米連邦通信委員長にカー氏 巨大ITが「保守派検閲」と批判
【ワシントン共同】トランプ次期米大統領は17日、通信事業の規制・監督を担う連邦通信委員会(FCC)の委員長にブレンダン・カー氏を指名すると発表した。カー氏はトランプ氏に好意的な保守派の言論を巨大IT企業が検閲していると主張しており、18日付ワシントン・ポスト紙は、リベラル派のソーシャルメディアやテレビ局と対立しそうだと報じた。
また、トランプ氏は18日、運輸長官に元下院議員で保守系FOXビジネスの番組司会者ショーン・ダフィー氏(53)を指名すると発表した。
カー氏は保守系シンクタンク、ヘリテージ財団がまとめた政府再編構想「プロジェクト2025」のFCC改革案の執筆者。X(旧ツイッター)を率いる実業家イーロン・マスク氏とも親密な関係を築いている。
FCCは連邦議会が監督する独立機関。保守派の支持を受けるトランプ氏は、ソーシャルメディア運営会社の投稿規制が保守的な言論を標的にしていると訴えてきた。カー氏について声明で「言論の自由のための闘士だ。経済を停滞させてきた規制を終わらせるだろう」と期待した。