大飢饉の悲劇「忘れない」 ウクライナ、今も抑圧と克服

 【キーウ共同】ウクライナで23日、旧ソ連のスターリン政権下の1932~33年、数百万人が亡くなった大飢饉(ホロドモール)の犠牲者を追悼する日を迎えた。首都キーウの記念碑を訪れた市民は「ウクライナは抑圧と克服を繰り返している。悲劇を忘れないことが次の勝利につながる」と訴えた。

 ホロドモールはウクライナ語で「飢餓による殺害」の意味。スターリン政権はウクライナの農民から穀物を強制徴発し、飢餓を招いた。ソ連時代はタブー視され、政権は証拠を隠蔽。犠牲者は400万人以上とされる。

 記念碑にろうそくを供えたナタリア・ポズニャクさんは「家族でホロドモールについて語ることすら許されなかった」と語った。

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