シリア中部要衝に進攻 反体制派、政権軍撤退

 【エルサレム、カイロ共同】シリア人権監視団(英国)は5日、北部最大都市アレッポを掌握した反体制派が、中部の要衝ハマ市街地に進攻したと明らかにした。ハマはシリア第4の都市で、アレッポと首都ダマスカスの間に位置する。アサド政権軍は市街地から撤退し、部隊を再配置させたと発表した。アレッポに続きハマも陥落すれば、政権側には打撃となる。

 監視団によると、反体制派は市街地への進軍に先立ち、アレッポなどとハマをつなぐ複数の道路を遮断した。ハマ周辺で政権軍との攻防が続いていた。反体制派が攻勢を始めた11月27日以降の死者は700人を超えた。

 AP通信によると、反体制派を主導する過激派「シリア解放機構」のジャウラニ指導者は4日、掌握以来初めてアレッポに入った。

 一方、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉を巡り、ロイター通信は4日、トランプ次期米政権で中東問題特使に指名された不動産投資家ウィットコフ氏が11月下旬、イスラエルのネタニヤフ首相、カタールのムハンマド首相兼外相と個別に会談したと報じた。

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