シリア、親子2代で弾圧の半世紀 独裁体制、秘密警察が監視と拷問

 【カイロ共同】シリアでは、半世紀以上、アサド親子2代の独裁体制が続いた。故ハフェズ・アサド前大統領が築いた秘密警察機構という「遺産」は息子バッシャール・アサド大統領(59)へと引き継がれ、2011年以降の内戦でも反体制派を厳しく弾圧。拷問や化学兵器使用の疑惑で非難を浴び、国際的孤立を深めた。

 国防相だったハフェズ氏は1970年、世俗的なアラブ民族主義政党、与党バース党の権力闘争に乗じて無血クーデターで首相に就任。翌71年に大統領となった。憲法でバース党の一党独裁を規定し、少数派イスラム教アラウィ派のアサド一族が政権中枢を固める支配体制を築いた。

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