【シドニー共同】米地質調査所（ＵＳＧＳ）によると、南太平洋の島国バヌアツ沖で１７日午後０時４７分（日本時間午前１０時４７分）ごろ、マグニチュード（Ｍ）７・３の地震があった。首都ポートビラで建物が倒壊したり、海岸沿いで地滑りが起きたりする被害が出た。国連人道問題調整室（ＯＣＨＡ）は少なくとも６人が死亡したとの未確認情報があると発表した。病院は大勢の負傷者の受け入れに追われている。

　ＯＣＨＡは１１万６千人が深刻な被害を受けた可能性があると推定。生き埋めになった人がいるとの情報もある。バヌアツ行きの民間機はキャンセルされた。

　バヌアツ放送は地震で倒れた建物や、がれきの下敷きになった自動車の写真をフェイスブックに投稿した。

　現地は電話がつながりにくくなった。外務省邦人安全課によると、バヌアツに住む日本人約６０～８０人がけがをしたとの情報は現時点で寄せられていない。

　バヌアツはオーストラリアの東方約１５００キロにあり、大小約８０の島々に３２万７千人が暮らす。