ロシア大統領、戦況に自信 ウクライナ首都へ最新中距離弾も
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は19日、年末恒例の大規模記者会見と国民との対話を併せて行った。来年2月で丸3年となるウクライナ侵攻について、今後を予測するのは困難だとしつつ、当初の目標達成に近づいていると述べ、戦況への自信を示した。最新式中距離弾道ミサイル「オレシニク」をウクライナの首都キーウ(キエフ)に発射する可能性も示唆した。
トランプ次期米大統領とは「いつでも会う用意がある」と述べた。トランプ氏とは4年以上、話していないとした。
プーチン氏は戦況は「劇的に変化している」としつつ、ロシア軍は100メートル単位でなく、数平方キロ単位で前進していると強調。8月から続くウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は「軍事的意味はない」と断じ、時期は不明だが奪還すると述べた。
またロシアが開発したオレシニクは米欧による撃墜は不可能だと主張。キーウには防空システムが集中するが、ロシアがオレシニクを撃ち込めばどのような結果になるか「実験する準備はできている」と語り、強く威嚇した。