ウクライナでクリスマス祝う 戦時中でも希望失わず
【キーウ共同】ウクライナは25日、ロシアの侵攻開始から3回目のクリスマスを迎える。首都キーウ(キエフ)のクリスマスマーケット(市場)やキリスト教会の子ども向けイベントでは、市民らが「戦時中でも希望は失いたくない」との思いを抱きながら笑顔を見せている。
首都中心部から離れた週末の遊園地では、子連れやカップルらがクリスマス市場で食事したりスケートをしたり、戦時中にもかかわらず「日常の生活」を楽しんでいた。
「ここにいると希望を抱ける」。激戦地、東部ハリコフ州の前線近くの町から妻と2人の子どもと共に訪れたセルギーさん(48)が語った。
市内の教会では21日、子ども向けのイベントが開かれ、歌や踊りでクリスマスを祝った。最後に一人ずつプレゼントを受け取ると、子どもたちは満面の笑みを浮かべていた。
キーウでは20日、ロシア軍による弾道ミサイルなどの攻撃で死者が出たばかり。中心部の世界遺産、聖ソフィア大聖堂前に設置されたクリスマスツリーにはつかの間の安らぎを得ようと連日多くの市民らが訪れている。