米ホームレス、過去最多77万人 移民流入や物価高で18%増

 【ニューヨーク共同】米住宅都市開発省は27日、今年1月時点でホームレス状態だった人が、保護施設の一時入居者を含め約77万人だったと発表した。移民の流入や物価高で昨年から18%増え、統計を取り始めた2007年以降で最多となった。都市部では精神疾患や薬物問題を抱えるホームレスが支援を得られず罪を犯すケースがあり、対策が急務になっている。

 今年は家族で入国する移民の影響で、子連れが昨年から4割近く増え、18歳未満のホームレスは約15万人に上った。

 ニューヨークでは今月22日に地下鉄車両で女性に火を付けて殺害した罪でホームレスの不法移民が起訴され、11月中旬にも過去に精神疾患と診断されたホームレスの男が3人を刺殺したとされる事件が起きた。

 ニューヨークのアダムズ市長は刺殺事件後、「路上で生活する権利ばかり認めるのではなく、行動を起こすべきだ」と訴えた。精神疾患が疑われる場合は強制的に入院させるよう主張しているが、人権侵害だとの批判が根強い。

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