ガザ停戦交渉が本格化へ 米特使も仲介国カタール到着
【エルサレム共同】イスラム組織ハマスは11日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意を巡る交渉が仲介国カタールで再開したと表明した。イスラエルメディアによると、米国のウィットコフ中東担当特使もカタールに到着。12日に同国のムハンマド首相兼外相と会談する見通し。ガザ停戦合意は第1段階の期限後に膠着しているが、協議が本格化するとみられる。
停戦合意を巡っては、ハマスがイスラエル軍の完全撤収と恒久停戦を含む第2段階への即時移行を求めているのに対し、イスラエルは暫定的な停戦延長を要求。2日にガザへの人道支援物資搬入を停止したほか、9日には送電も止め、ハマスに受け入れを迫っている。双方の主張はなお対立しており、合意形成できるかどうかが焦点となる。
イスラエル軍は1月19日の停戦発効後もガザ各地で散発的な攻撃を続ける。パレスチナ通信によると、3月11日には北部ガザ市や最南部ラファなどに攻撃があり住民計6人が死亡した。ガザ当局は停戦後の死者が137人に上ったと発表した。