黒海停戦の「無条件受諾に期待」 ゼレンスキー氏、ロシアに
【キーウ、ワシントン共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、トランプ米政権が仲介する黒海での戦闘停止に関し「ロシアが無条件で受諾することを期待する」と訴えた。ロシアが履行条件とする制裁緩和に米国は応じるべきではないとの考えを示した。訪問先のパリでマクロン大統領と共同記者会見した。
ルビオ米国務長官は26日、ロシアが求めている国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」への復帰などについて「見極めている。米国ではなく、欧州連合(EU)の制裁措置も含まれている」とし、慎重に検討する考えを示した。
一方、ベセント米財務長官は26日、制裁を変更するかどうかは「ロシア指導者の次の行動次第だ。トランプ大統領は交渉で優位に立てるのであれば、ちゅうちょなく制裁を強化する」とFOXニュースに語った。
マクロン氏は会見で「ウクライナは無条件で(黒海の)停戦に同意した。ロシアにも同じことを期待している」と述べ、対ロ制裁の緩和は時期尚早との認識を示した。