旭天鵬連敗…声援の大きさに白鵬怒った?
「大相撲名古屋場所2日目」(9日、愛知県体育館)
先場所、平幕で37歳8カ月の史上最高齢初優勝を果たした旭天鵬は、横綱白鵬に敗れ、2連敗となった。白鵬は2連勝。大関陣では稀勢の里、琴奨菊、日馬富士、把瑠都、鶴竜が連勝発進も、琴欧洲は関脇豪栄道との投げの打ち合いに敗れた。
旭天鵬は「瞬間だった。横綱は速いよ」と、白鵬のすくい投げに脱帽した。把瑠都戦に続く連敗。ただ、声援の大きさは横綱を上回った。「それで横綱は怒って、投げたんじゃないかな?」と冗談交じりに話した。
平幕優勝後、反響の大きさに「名古屋で大負けして、ボロボロになったらどうしよう?」と重圧に悩んだ。それでも先場所までにはない会場の声援に、再び元気を取り戻した。場所前は意気込みすぎず、普段通りの稽古を積み「体はいつも通り。自分の相撲は取れる」と、一定の手応えはある。
昨年の名古屋は2勝13敗と散々で引退を考えた。この日は横綱戦を「以前は『これで最後かも』と思ったが、今回はない」とキッパリ。目標は40歳まで関取。連敗ぐらいでしょげ込む旭天鵬ではない。