琴欧洲、初のブルガリア対決で貫禄勝利
「大相撲名古屋場所5日目」(12日、愛知県体育館)
史上初のブルガリア出身対決は、大関琴欧洲が碧山を寄り倒し、4勝目を挙げた。横綱、大関陣は4日ぶりに安泰で、白鵬と把瑠都、日馬富士が5連勝。稀勢の里、琴奨菊は1敗を守った。鶴竜は3勝目。平幕では大道、舛ノ山、千代大龍が勝ちっ放し。
初のブルガリア対決に、琴欧洲は「(番付を)上がってくるのはうれしいが、対戦は嫌だというのもある。でも土俵に上がれば関係ない」と、後輩碧山への心境を吐露。得意の右は差せずとも、左四つから力強く寄り倒した。
“代名詞”の明治ブルガリアヨーグルトの懸賞を手にし「力はつけている。自分のペースでやってほしい」と気遣った。来日した3年前に日本語の教科書を譲るなどし、今場所、初の上位戦に苦しむ後輩をねぎらった。碧山は「横綱戦より緊張した。入門したときから大関と相撲を取りたかった。来場所も当たれるよう頑張る」と誓った。
これで4勝1敗。先場所途中休場に追い込まれた右足は万全ではなく、健闘ともいえるが「まだ5日目」と気を引き締めていた。