白鵬、8連勝勝ち越しも慎重姿勢

 「大相撲名古屋場所8日目」(15日、愛知県体育館)

 横綱白鵬が関脇栃煌山を寄り切り、2場所ぶりに初日から8連勝で勝ち越しを決めた。中日での勝ち越しは23回目で、朝青龍(元横綱)と並ぶ史上2位タイの記録。大関日馬富士も小結豊ノ島を押し出して無敗を死守。先場所で平幕優勝した旭天鵬は、初日から8連敗で早くも負け越した。大関把瑠都と平幕の大道が初黒星を喫し、全勝は白鵬と日馬富士の2人に絞られた。

 ストレートでの勝ち越しにも、白鵬が喜ぶことはなかった。「今場所は早く感じるね。ストレート給金は気持ちいいが、それだけ。うれしいのは後から」。これまで22回の中日勝ち越しで優勝は15回。今場所で賜杯奪還の確率はかなり高い。

 栃煌山にはこれで14戦全勝だが、最後は危うかった。先に足が土俵を割った相手にすくい投げを打たれると、横綱は手をついてしまった。北の湖理事長(元横綱北の湖)は「上体に力が入っているので、投げで崩れた。腰を下ろして、じわじわ攻めないと」と白鵬の調子に不安を見せた。

 初日に痛めた左肘には、サポーターを着用したまま土俵に上がり続ける。万全でない状態に「まだ中日。自分の相撲を一番一番やるだけ」と慎重な姿勢を崩さない。「いろんな記録よりも優勝は特別。今の現役力士の中で、私が一番知っている。手に入れた者しか分からない」。喜ぶのは、2場所ぶり23回目の優勝を果たしてからと決めている。

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