大喜鵬昇進で白鵬「2場所通過」厳命

 日本相撲協会は25日、愛知県体育館で秋場所(9月9日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、山口改め大喜鵬(23)=本名山口雅弘、宮城野部屋、慶改め慶天海(22)=本名慶孔晴、寺下改め丹蔵(28)=本名寺下隆浩、ともに阿武松部屋=の新十両昇進を決めた。横綱白鵬(27)の初の内弟子に当たる大喜鵬が、ついに関取へと出世した。

 師匠の白鵬が課したノルマを知ると、いつも陽気な大喜鵬がたじろいだ。「もっと横綱を見習って、早くしたい」。横綱は一時帰国中のモンゴルから、部屋関係者にメールで檄文(げきぶん)を寄せていた。「私のように十両を2場所で通過。早く土俵入りで太刀持ち、露払いができるように」と、来年初場所での新入幕を厳命した。

 日大出身の大喜鵬は、今年の春場所に幕下付け出し15枚目格でデビューし、同時に横綱の付き人も務めてきた。名古屋場所を7戦全勝で幕下優勝し、所要3場所で関取に昇進。「どんなに長くても、絶対に3場所以内」の目標を達成した。

 しこ名は、母校・鳥取城北高相撲部の石浦外喜義監督が命名。「自分に似合っている。多くの人に喜んでもらえる相撲取りになりたい」。宮城野親方(元幕内竹葉山)も「ほがらかで気さくな性格は、相撲取りに合ってる。横綱との稽古が増えれば強くなる」と将来性を保証。まげを結えないザンバラ髪が、出世の早さを物語っている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大相撲)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス