白鵬 新十両の大喜鵬に激辛ノルマ
「大相撲秋場所」(9月9日初日、両国国技館)
横綱白鵬(28)=宮城野=が激辛ノルマを課した。30日、都内の日本大学で、秋場所に新十両に昇進する山口改め大喜鵬の化粧まわし贈呈式が行われ、宮城野親方(元幕内竹葉山)とともに、横綱も異例の同席。自身がスカウトした初の内弟子に「今場所で決めてほしい」と、新十両では史上6人目となる、1場所での幕内昇進を期待した。
白鵬は「早く着流しを着られるよう、新たな気持ちでやってほしい」と、まだ着流しを作っていない内弟子にハッパをかけた。その実力にも「出稽古先ではいろいろな関取といい稽古をしている」と太鼓判を押した。この日は贈呈式に合わせ、横綱は普段より1時間以上早く稽古を開始。期待の大きさを物語った。
母校の校章が縫い込まれた化粧まわしを贈られた大喜鵬は「本当にうれしいです。横綱にも来ていただいて」と恐縮。番付は西十両9枚目。12勝以上なら幕内昇進が現実味を帯びてくる。「先場所のようにいい稽古をして気持ちも体も盛り上がって場所を迎えたい。そしたら勝てると思う」。横綱の期待に応える。