日馬富士、ライバル稀勢の里に5番全勝
「大相撲秋場所」(9月9日初日、両国国技館)
綱とりに挑む大関日馬富士(28)=伊勢ケ浜=が好調だ。秋場所の横綱審議委員会によるけいこ総見が1日、両国国技館の相撲教習所内で行われ、大関陣と横綱を相手に計15番で9勝6敗。「ライバル」と意識する稀勢の里には5番で全勝。白鵬には1勝2敗だった。
日馬富士に対し、左差しからの寄りで圧倒された稀勢の里は「力を出させてもらえなかった」。6大関を相手に11勝1敗だった白鵬は「互いにぶつけあった。見応えがあったのでは」と述べた。北の湖理事長(元横綱)は「積極的にいこうというのが見えた。10日目まで全勝か1敗でいくのがポイント」と評価した。
昇進ラインは優勝争いを演じての13勝以上。日馬富士は「稽古なんで勝ち負けは関係ない」と平静だったが「いい稽古はできた」と、納得の様子だった。