旭天鵬、通算最多勝利812にあと1勝
「大相撲秋場所7日目」(15日、両国国技館)
平幕の旭天鵬が大道を寄り倒し、7連勝。米ハワイ州出身の元関脇、高見山が持つ外国出身力士の通算最多勝利812に、あと1勝と迫った。横綱白鵬、綱とりに挑む大関日馬富士も7連勝。大関稀勢の里、平幕の高安を加え、勝ちっ放しは5人となった。
38歳が元気だ。立ち合いから左で張り、右上手を取り一気に前へ。大道を寄り倒し、7連勝。外国出身力士として、初の幕内優勝を飾った高見山の通算勝利数に王手をかけ「息切れする前にいきたいね」と、ストレート給金を誓った。
史上最高齢の幕内初優勝を達成した今年5月の夏場所では、元横綱貴乃花の通算勝利数(794)などを意識し白星を重ねた。「勝ち越しだけでなく、挑める記録があるのはいい」。今場所も同じパターン。2度目の平幕優勝に水を向けられると「いらん。そんな話は」と豪快に笑った。
この日は西から入場。花道を歩くと、正面に夏場所の優勝額が見え「いい励みになる」と元気が出る。国技館では夏場所から17連勝だが「そんな情報はいらん。もうええねん」と、なぜか関西弁で笑い飛ばした。