白鵬、妙義龍を“瞬殺”病院送り!
「大相撲秋場所12日目」(20日、両国国技館)
3場所ぶりの優勝を狙う横綱白鵬は関脇妙義龍を突き倒しで下し、1敗を守った。立ち合いでかち上げると、関脇はひざから崩れ落ちてノックアウト。妙義龍はそのまま、病院送りとなった。大関日馬富士は関脇豪栄道を突き倒して12連勝し横綱昇進の目安となる13勝まで“マジック1”に迫った。旭天鵬が2敗目を喫したため、優勝争いは日馬富士、白鵬に絞られた。
白鵬が頭角を現す新関脇を“瞬殺”した。立ち合いで左を張り、右肩であごをかち上げると、妙義龍は脳しんとうを起こして土俵に倒れ込んだ。「あれで決まるとは思わなかった。ツキもあったのかな」。横綱相撲での圧勝に余裕を漂わせた。
懸賞金をつかんだ右手を大きく振って、白鵬は力強さを誇示した。「目の前で3大関がいい相撲をとっていたからね」。敗れた妙義龍は「何も覚えてない」と引き揚げた支度部屋でも意識はもうろう。師匠の境川親方の指示で病院へ直行した。
この日の朝稽古後には、造幣局が双葉山をテーマに製品化した肖像メダルを贈呈された。自らも一緒にデザインされた純銀製の1枚を手にすると「最高じゃないですか」と感激。3場所ぶりの賜杯奪回へ、心技体が充実しつつある。