白鵬 1敗堅守で逆転優勝へ望み
「大相撲秋場所14日目」(22日、両国国技館)
横綱白鵬は大関稀勢の里をはたき込み1敗を堅持。優勝争いは千秋楽の直接対決に持ち込まれた。白鵬の優勝なら3場所ぶり23度目。
白鵬が逆転優勝へ望みをつないだ。立ち合いで稀勢の里の動きを封じると、簡単にはたき込んだ。「突きが良かったから、はたけた」と1敗堅守に安どした。
入場の花道で闘志が点火した。カメラを一斉に向けられ、この一番の意味を自覚したからだ。「負けたら日馬富士の優勝が決まる。負けられない気持ちが強くなった。カメラマンに感謝している」と振り返った。
逆転優勝は春場所で一度経験。星1つ先行の鶴竜が本割で負けて、優勝決定戦につながった。今回は自力で日馬富士を下せばいい。「そういうのは初めて。2、3番取るつもりでいく」。3場所ぶりの賜杯奪回へ、既に戦略は練られている。