白鵬崩れた…3場所連続でV逸

 「大相撲秋場所千秋楽」(23日、両国国技館)

 白鵬の逆転優勝はならなかった。3場所連続で優勝を逃したのは、横綱になってから初めて。「半年ないからね」。最後に賜杯を抱いたのは今年の春場所。通算優勝回数は22で、貴乃花(元横綱)と並ぶ歴代5位で止まったままだ。

 本割と優勝決定戦を連勝する戦略は、あっけなく崩れた。立ち合いで右四つを狙ったが、左のまわしを取れなかった。右も大関に巻き替えられてもろ差しにされると、防戦で粘ることしかできない。取組後は「悔いはないですね」と強がった。

 日馬富士の横綱昇進を決定づける敗戦で、10年春場所から2年6カ月の一人横綱時代は終わりを迎えた。「日馬富士は体は小さいが気持ちは大きい。いいライバルで肩を並べる者ができた」。新横綱は、かつてライバルだった朝青龍の弟分。来場所から白鵬の新たな戦いが始まる。

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