ロンドン五輪卓球女子団体で銀メダルを獲得した石川佳純（１９）＝全農＝が２８日、福島・須賀川市内で開催された卓球教室で、同県内の小中学生約７００人と交流した。

　石川は今秋、尖閣問題の影響で卓球王国・中国での実戦経験の場を失った。今月２１日開幕の女子Ｗ杯を欠場し、世界最高レベルの中国スーパーリーグへの今季参戦も断念。逆境の中、東日本大震災と原発事故の影響に今も苦しむ福島でたくましく生きる少年少女の姿に感じるものがあったか、笑顔で熱血指導した。

　石川は「ロンドンでは個人でメダルを取れなかった。４年後のリオデジャネイロ五輪では団体と併せて個人も取りたい」と被災地の子どもたちに２冠宣言。ただ、他のアスリートと同様に“中国に関する質問”はＮＧ。今後の予定については関係者を通じて「ブログの通り」とだけ答えた。

　そのブログによると、国際連盟のワールドツアー、日本リーグや来年１月の全日本選手権（東京）に出場予定。「いつまで卓球をやるの？」という子どもの直球質問には「頑張れるところまで頑張る」と気丈に答えた。