審判部長、花相撲の無気力ぶり糾弾!
「大相撲秋巡業」(6日、ビッグハット)
大相撲秋巡業が6日、長野市内で始まった。鏡山審判部長(元関脇多賀竜)は、朝稽古前に関取衆を集め、花相撲での無気力ぶりを糾弾した。
審判部長が巡業に帯同するのは異例。頸髄(けいずい)損傷で療養中の尾車巡業部長(元大関琴風)の代理だが、1日の全日本力士選士権を取りあげ「相撲があまりにもお粗末。自分から下がっている。協会にも苦情がある。不祥事で財政が苦しい中、これではお客さんを呼び戻せない」と、厳しい口調で話した。
その後の稽古でも、関取陣の内容が乏しく「あんな稽古じゃ横綱には一生勝てない」と嘆きっぱなし。午後の取組は注意が効いたのか、3450人の来場者から歓声が上がる場面が多かった。
新横綱の日馬富士は、鏡山親方の指摘を「素晴らしいことだと思います」と歓迎。白鵬は身に覚えがないとばかりに「いつも通りです」と話していた。