日馬富士“脱朝青龍”若手に本気で来い

 新横綱の日馬富士(28)=伊勢ケ浜=が14日、横浜市内で行われた秋巡業で“脱朝青龍”を実行した。高安を相手に10番取り7勝3敗。途中で「もっと突っ張ってこい。気を使う必要はない。何をしても構わない」と声を掛け、来場者が拍手するほど内容が激しくなった。

 兄貴と慕う元横綱朝青龍と稽古した際に「恐ろしくて本気を出せなかった。気を使いすぎた」という苦い過去からの配慮。「相手が力を抜いたら僕にとっても意味はない。見てる人を喜ばせたい気持ちもある」と続けた。品格面を心配していた鏡山審判部長(元関脇多賀竜)も「あんなにいい方向に変わるとは」と、驚く優等生ぶり。土俵入りではタブレット型情報端末「iPad」を導入。自身の映像を見て「ちょっと体が硬いな」と、改善点を確認していた。

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