日馬16場所ぶり東西横綱で決意新たに
「大相撲九州場所番付発表」(11月11日初日、福岡国際センター)
新横綱日馬富士(28)=伊勢ケ浜=は西に座り、東の白鵬(27)=宮城野=と合わせ、10年初場所(白鵬と朝青龍)以来、16場所ぶりに横綱が番付の東西にそろった。
第70代横綱に昇進した日馬富士は29日、伊勢ケ浜部屋の宿舎がある福岡・太宰府天満宮で会見し、「番付を見て自覚が沸いてきた。巡業では、いろんなことを学んだ。今は毎日が楽しく、雲の上を歩くような最高の気分」と16場所ぶりに東西の横綱がそろった番付を手に決意を新たにした。
体重133キロの日馬富士は、1982年秋場所に116キロで昇進した千代の富士(現九重親方)以来の幕内最軽量横綱。「体が小さい子供にも勇気と希望を与えたい。小さい力士が勝てば拍手の音も数も違う」と意気込んだ。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「集中力は他の力士より抜きんでている」と期待し、日馬富士も「力強くなっている気がする」と自信をのぞかせた。また、天満宮内にある幼稚園の園児から「一番強いお相撲さんになってください」と2枚目の“推挙状”を手渡されて喜んだ。