最速新入幕の常幸龍、次は史上最速Vだ

 「大相撲九州場所番付発表」(11月11日初日、福岡国際センター)

 常幸龍(24)=木瀬=が初土俵から所要9場所で、年6場所制となった1958年以降では琴欧洲(当時琴欧州)、阿覧の11場所を抜く最速新入幕(幕下付け出しを除く)を果たした。

 記録男に勲章が加わった。常幸龍は29日、福岡市東区の木瀬部屋宿舎で会見し「そんなに気持ちは変わらない。番付表の字が少し大きくなったくらい」と平然。琴欧洲らの最速新入幕記録を更新したことを問われ、ようやく「最速で上がりたい意識はあった。それができてよかった」と喜んだ。

 秋場所は決定戦を制し十両優勝。師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)から記録達成を厳命された重圧を力に変えた。木瀬親方は「琴欧洲より早いんだから、それより上を目指さないと。日本人の横綱をつくりたい」と、大きな期待を寄せた。

 佐久間山として今年初場所に序ノ口デビューから27連勝の新記録、夏場所には所要6場所で十両昇進の最速タイ記録(幕下付け出しを除く)を樹立。「まだ上がありますから」。新入幕は通過点に過ぎないのだ。

 数々の最速記録更新が期待される中、常幸龍は「国技館で優勝額を日本人で最初に飾りたい。ダークホースでちょいちょいと」と宣言。06年初場所の栃東以来途絶える日本出身力士の優勝を誓った。一番に狙うのは最速優勝(1位は貴乃花、朝青龍の23場所)だ。「新入幕と新横綱誕生が重なって残念。目立たなくて」と話す強心臓の持ち主。低迷久しい日本勢の星になる!!

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