稀勢の里、先代師匠の命日に初V誓った
「大相撲九州場所」(11日初日、福岡国際センター)
大関稀勢の里が7日、先代の師匠に九州場所での初優勝を誓った。この日は、昨年の九州場所直前に急死した先代の鳴戸親方(元横綱隆の里)の命日。「きょうは特別。言われたことを思い出しながら稽古した」と気を引き締めた。
福岡市東区の鳴戸部屋では、午前8時から1分間、稽古を中断して黙とうをささげた。現鳴戸親方(元幕内隆の鶴)を筆頭に、部屋の総勢15人が土俵を取り囲んで先代をしのんだ。夜には福岡市内のホテルで部屋の激励会が開かれ、関係者も一緒に黙とうした。
大関昇進を決めた昨年の九州場所から1年が過ぎた。3日連続で出稽古に訪れた横綱日馬富士に6勝3敗と勝ち越し。綱とりでは先を越されたが、「とりあえず、優勝しないと話にならない」と、亡き先代の供養のためにも賜杯を手に入れたい。