日馬富士、試練の2日間…難敵と連戦

 「大相撲九州場所」(11日初日、福岡国際センター)

 日本相撲協会は9日、九州場所の取組編成会議を開き、2日目までの取組を決定。新横綱日馬富士(28)=伊勢ケ浜=は初日に小結豊真将、2日目は東前頭筆頭・隠岐の海の挑戦を受ける。ともに因縁がある難敵だ。16場所ぶりに東西の横綱がそろう今場所。4場所ぶり23度目の優勝を狙う横綱白鵬(27)=宮城野=は初日に小結安美錦、2日目は先場所金星を許した西前頭筆頭・栃煌山と対戦する。

 日馬富士は昼過ぎ、福岡県の太宰府天満宮内にある宿舎から、部屋の行事に出席するため正装姿で現れた。多くの報道陣に2日目までの相手について尋ねられると「楽しみな相手ですね」と、表情を引き締めた。

 豊真将との幕内対戦成績は12勝3敗。隠岐の海には5勝2敗。2場所連続全勝優勝で昇進した新横綱にとっては、ともに苦い過去がある。

 豊真将には2度目の綱とりに挑んだ昨年名古屋で苦杯をなめた。仕切り線より、かなり後ろから立った相手の突進を食い止められず押し倒された。4日目で2敗目を喫し、悲願は立ち消えた。隠岐の海とは先場所11日目に対戦。2本差され、最後は土俵際の左上手投げで逆転。先場所、最も苦戦した相手といえる。

 行事が重なり、稽古不足が不安材料だ。尊敬する元横綱千代の富士は、新横綱の場所(81年秋)で左足首を負傷し、1勝2敗12休に沈んだ。日馬富士は「全力を尽くすだけ」とキッパリ。新横綱としての覚悟を示した。

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