カド番の把瑠都、大関…陥落危機
「大相撲九州場所2日目」(12日、福岡国際センター)
初のかど番を迎えた把瑠都が途中休場と大関陥落の危機に陥った。松鳳山のすくい投げに屈した際、古傷の左足を痛めた。支度部屋で風呂場に入ると、痛みをこらえきれずに大きなうめき声をあげた。会場を去る際、付き人の肩を借りて歩く状態だった。
打ち出し後に病院で診察を受けた把瑠都は、左太もも裏の肉離れと診断されたことを明らかにした。師匠の尾上親方(元小結浜ノ嶋)は13日朝の様子を見て出場するかどうかを決める方針。休んだ場合、再出場せずに負け越せば、10年夏場所で昇進して以来初めて大関から関脇へ転落する。
09年九州場所の千代大海以来となる大関陥落と、力士生命を脅かす危機に直面した把瑠都は「それを考えてもしょうがない。(足が)伸びたままだと痛くないけど…」と話した。