日馬富士“絵画トレ”効果だ3勝目

 「大相撲九州場所4日目」(14日、福岡国際センター)

 新横綱日馬富士は、松鳳山を下手投げで退け3勝目。この日の朝稽古では異例の“絵画トレ”を報道陣に公開した。趣味の絵画の効用を口にして、心身の充実ぶりをうかがわせた。横綱白鵬は魁聖を上手投げで下し4連勝。大関陣では稀勢の里が栃煌山に苦戦の末に逆転の突き落としで4勝目、鶴竜、琴欧洲、琴奨菊は3勝目を挙げた。

 朝稽古後、土俵から5メートルほど離れた稽古場の壁に、巨大なキャンバスが立て掛けられた。縦約180センチ、横約260センチ。まわし姿の日馬富士は、富士山と紅葉が描かれた油絵に絵筆を走らせ「福岡に入ってから描き始めた。モミジの赤と黄色のバランスが難しい」と、真剣な表情で話した。

 福岡入り後から手がけ、主に夜、トレーニング後に絵筆をとった。モンゴルでは高校で美術を専攻し個展を開くほどの腕前で、現在も趣味にしている。「自分の気持ちをぶつけている。皆さんはストレスがたまるとカラオケをしたり酒を飲むでしょ。自分はそれを色に出す。そこが面白い。2時間くらいはすぐたちます」という。横綱の意向で撮影には待ったがかかったが、立派な大作だった。

 日馬富士は「秋、ですね」と極めてシンプルに命名。悩みは作品の今後で「大きすぎるから稽古場に飾るか、燃やして捨てようかな」。昇進後の初作品だけに、売りに出せば高値も夢ではないだろう。

 取組では松鳳山ののど輪攻めを難なくしのぎ、下手投げ。3勝目を挙げると「一日一日、自分の相撲を取るだけ」と言葉少なに引き揚げた。

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