松鳳山3大関撃破 ご当地場所で大暴れ

 「大相撲九州場所5日目」(15日、福岡国際センター)

 平幕の松鳳山が初日の琴欧洲、2日目の把瑠都に続き、稀勢の里を引き落として3大関を撃破した。横綱白鵬は豊真将を小手投げで退けて5連勝、新横綱日馬富士も魁聖を上手出し投げで下して1敗を死守した。大関陣では鶴竜に、かど番の琴奨菊と琴欧洲もそろって4勝目を挙げた。全勝は白鵬に関脇豪栄道、平幕の豊ノ島、千代大龍の4人となった。

 松鳳山の奮闘が際立つ。大関5連戦を3勝2敗と勝ち越した。「出来過ぎ。ほかの場所なら大関の声援が大きいが、九州なら同じか自分の方が大きい。それが力になる」。福岡県築上町出身の28歳は、ご当地場所を追い風にする。

 無我夢中で稀勢の里にぶつかった。大関有利の体勢が続き、3度も土俵際に追い込まれた。「必死だった。最後は思い切って回り込んだ」。振りほどくように徳俵に沿って動くと、互いの体が離れて、大関は自ら土俵下へと転げ落ちた。

 秋場所で琴欧洲からの白星が転機になった。「初めて大関に勝って自信になった。中に入って自分から動けば十分に勝負できる」。師匠の松ケ根親方(元大関若嶋津)も「突っ張りもあれば、中にも入れるし器用。出稽古で横綱・大関と当たって努力もしている」と成長を認める。

 6日目は白鵬との対戦だ。先場所の初顔合わせでは抵抗さえできなかった。「(金星は)みんなが欲しい。横綱は相撲が速いし、自分から動いて攻めたい」と不敵な笑みを浮かべた。

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