豪栄道6連勝 3大関目!!稀勢撃破

 「大相撲九州場所6日目」(16日、福岡国際センター)

 関脇豪栄道が大関稀勢の里を寄り倒しで破って6連勝。初日から土つかずの全勝で、横綱白鵬と並んで優勝争いの首位に立った。東西両横綱は、白鵬が松鳳山をはたき込みで下して無敗を守り、日馬富士も栃ノ心を寄り切りで退けて1敗をキープ。今場所で最初の大関戦は、かど番の琴欧洲が鶴竜を押し出しで破った。もう1人のかど番大関琴奨菊も、小結安美錦を寄り切って5勝目を挙げた。

 豪栄道の快進撃が止まらない。白鵬と並んで6連勝。鶴竜、把瑠都、稀勢の里の3大関を撃破して取組内容もいい。「余計なことを考えず、先を見ずに、1日1番に集中したい」。優勝争いを引っ張る立場になっても、油断はない。

 稀勢の里は、これまで3勝11敗と合い口が悪い難敵。立ち合いから相手と組めない流れになったが、大関につかまえられることもなかった。最後は先にまわしを取ると一気に寄り倒し。「我慢できた。しっかり頭が入ったから大丈夫だった」と完勝を喜んだ。

 春場所に平幕で12勝して、夏場所から関脇に再昇進。しかし、ケガでつまずいた。夏場所後に左肘を遊離軟骨除去で手術、名古屋場所では左のろっ骨を骨折。「楽しいものではないが、やらないと強くなれない」。満足な稽古ができるようになったのは今場所前からだ。

 師匠の境川親方(元小結両国)は「攻める相撲が取れてる。稽古も順調。把瑠都には不戦勝と運も味方している」と評価。同じ部屋の関脇妙義龍も「厳しい相撲で力負けしない。たまたま勝ったのではない」と、ライバルの活躍を当然と認める。

 5大関がふがいない今場所は、大関候補に名乗りを上げるチャンスだ。北の湖理事長(元横綱北の湖)は「2桁勝って大関昇進への足固めにしたいだろう。そうでないといけない」と期待を寄せる。周囲が騒がしくなり始めても、豪栄道は「あんまり浮かれないように」と平常心を貫く。

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