豪栄道、大関戦7連勝!琴欧洲下し4勝
「大相撲初場所5日目」(17日、両国国技館)
豪栄道が豪快なすくい投げで琴欧洲を倒し、4勝目を挙げた。
右四つで万全の形になった相手に押し込まれたが、右ですくいながら右足を跳ね上げ、土俵下にもつれ合って落ち、逆転勝ち。「思い切って何でもやろうと思った。投げた感覚はあった。下に相手がいるのは分かった」と、興奮気味に話した。
これで大関戦は先場所から7連勝。「たまたま。食らいついて自分の相撲ができればもっと良かった」と浮かれた様子はなかった。心境の変化が大きい。以前は「横綱と大関は特別な存在」と身構えたが、今は「あまり考えない」と自然体で臨めるようになり、上位陣からの白星が増えた。
先場所は関脇で11勝。3場所通算33勝が昇進の目安とされる大関。今場所も「2ケタ勝ちます」という目標を達成すれば、地元春場所で大関とりがかかる。
今年の有望株に名指ししている北の湖理事長(元横綱)はこの日「優勝に絡んでほしいね」と注文した。「先の話はしない」と我が道を行く豪栄道だが、周囲の期待はいよいよ高まってきた。