稀勢、大関対決を制し2敗死守
「大相撲初場所10日目」(22日、両国国技館)
稀勢の里が琴奨菊との大関対決を制し、2敗を死守した。左四つに組んだものの上手が取れず長い相撲に。だが、最後は右から相手の左腕をきめて土俵の外に出した。支度部屋では「悪い相撲じゃなかった。必死でした」と言葉を絞り出した。
前日、亡くなった元横綱・納谷幸喜さん(享年72)の亡きがらに焼香を上げ、故人が望んでいた日本人力士の活躍へ決意を新たにした。「そういう気持ちはいつもある。一生懸命にやります」。残り5日間で全勝の日馬富士、1敗の白鵬を追う展開。「1日1日が勝負ですから。気持ちを切らさないように頑張りたい」。終盤戦に弱いというジンクスも気迫で吹き飛ばす。