白鵬36場所連続2桁星 記録にあと1
「大相撲初場所11日目」(23日、両国国技館)
逆転優勝へ、いよいよギアが上がってきた。白鵬が充実した取り口で1敗をキープ。これで36場所連続2ケタ白星となり、15日制としては史上1位の北の湖(元横綱)の記録にあと1場所と迫った。
琴奨菊にほとんど何もさせなかった。組み止めた右四つがいったんほどかれると、突っ張りを繰り出して前進。左四つから右を巻き替えて、もろ差しの体勢で寄り切った。「中に入って相撲を取ろうと思った」と落ち着いて取り口を振り返り、記録については「日々の積み重ねですから」と淡々とコメントした。
23日は二女・美羽紗ちゃんの2歳の誕生日。「お祝い?すると思うけど、場所中だからね」と語ったが、強いパパからの白星が何よりのプレゼントになるに違いない。妙義龍に喫した黒星以外は、危なげない内容で勝ち星を積み上げている。11年秋場所以来の東京場所Vへ、さらに加速していきそうだ。