東関部屋マネ、高見盛は性格も相撲も実直
「大相撲初場所千秋楽」(27日、両国国技館)
東十両12枚目の高見盛関が引退を決めた。長らく高見盛の付け人だった元幕下心勇(11年秋場所を最後に引退)、現在は東関部屋のマネジャーを務める松本権二さんに思い出を聞いた。
部屋の掃除や買い物は自分で済ました。「関取だけの決まり事があって、それをいじられるのを嫌がった。一人で食事や酒を飲むのが好きだった。マイペースだった」。ただ、深夜に戻ると大音量の音楽に合わせて踊りだすこともあった。性格も相撲も実直で、立ち合いの変化を提案した時は、即座に「オレはそんなことはできない」と、首を振られたという。
自身の誕生日でのこと。部屋に戻ると当時入手困難だった携帯ゲーム機「PSP」が部屋に置いてあった。高見盛が自分で秋葉原で買い付けた。「見つけるのが大変だったんだぞ」と話した笑顔が印象的だったという。